【無学年式教材】スマイルゼミ コアトレvsすらら

2022年4月からスマイルゼミより、無学年式のコアトレが配信されます。

スマイルゼミとすららの比較記事を書いたことがありました。スマイルゼミは教科書準拠、すららは無学年式であることが特徴でした。

しかし、スマイルゼミでも無学年式の学習ができるコアトレの配信が予定されているとのこと。
この記事ではスマイルゼミのコアトレと、すららの無学年式学習について、徹底比較をしていきます。

目次

無学年式とは?

そもそも無学年式って何?という方へ向けて、まずは無学年式について基礎知識とメリットについて解説します。

小学生や中学生向けの学習教材は大きく分けて2つに分類されます。
1つが教科書準拠式です。この方式は入会時に、入学予定または入学している学校で使用している教科書を選択します。そして、学校の授業の進度に合わせて教材が提供されていきます。
基本的には、学校で習ったものを繰り返し学んだり、応用的な問題に取り組ませたり、という学習内容になります。つまり、学校の授業の補助的な役割を果たすことになりますね。

2つ目が無学年式です。無学年式の場合は、学校で使用する教科書、授業の進度に関係なく、自分で学習内容を決め進めていくスタイルになります。
代表的な教材としてはすららがあります。すららは、文部科学省が定める不登校生を出席扱とすることのできる教材の要件を満たしています。さらに、帰国子女で日本の小学校と異なる学習環境にいたこどもや、勉強が嫌いで著しく学習が進んでいないこどもなど、様々な状況に対応できる教材になっています。

スマイルゼミは教科書準拠式の教材なのですが、今回コアトレが追加になることで、無学年式と教科書準拠式の2つの方式を備えた教材となりそうです。

スマイルゼミのコアトレvsすらら

◆比較①◆対応教科

すららは小学校で学習する主要5教科をカバーしています。スマイルゼミは、教科書準拠式で5教科に対応しているのに加え、プログラミング学習、漢字検定対策なども備えています。

肝心の無学年式に関しては、すららは全教科に対応しているのに対し、スマイルゼミが2022年4月から開始するのは、国語、算数のみとなっています。他の教科に関しては今後拡張されることを期待しましょう。

◆比較②◆学習の進め方

コアトレはこどもひとりで進められる

コアトレは習得⇒定着⇒強化という流れで学習を進めるように作られています。
まずは詳しい解説により「習得」、そして繰り返し問題を解いていくことで「定着」、さらに制限時間内に高得点を目指す出題により「強化」という具合です。

また、全国のこどもたちと正解数を競うような仕組み「みんトレ」も作られるため、同じレベルや上位レベルの子と競争しながら成長していくことができますね。

スマイルゼミは基本的にこども一人で学習が進められるように作られています。コアトレではない通常の講座では、「今日のミッション」として学習できていない講座や苦手な講座が自動的にミッションとして選ばれます。そのため、こどもは意識しなくてもバランスよく学習を進めることができるようになっているのです。
そこにコアトレが加わることにより、通常の講座で学習できる教科書の範囲を超えて学習する、ということができるようになります。こどもは通常の講座で、ある程度自分の学力を(無意識にかもしれませんが)把握できます。そこから興味の範囲で学校では習っていない内容をコアトレの中で選択して学習していく。そんな流れでスマイルゼミの学習は進んでいくと思います。

すららはコーチのサポートあり

すららの学習の進め方はこちらの記事の「②学習内容」でも書きましたが、もともと無学年式で作られている教材ですので、入会した日から中学3年生までの学習範囲を学ぶことができます。自由に学べるとなると難しいのが、各教科でどのレベルから始めてどのように進めていくか迷ってしまうという点です。そこですららでは、「すららコーチ」というサービスでサポートをしてくれます。

◆比較③◆料金

コアトレはスマイルゼミを受講しているこどもであれば追加料金なしで学習することができます。

スマイルゼミとすららで小学生から始めて中学生まで受講する場合の比較は、比較記事をご覧ください。

どっちを選択したらいいの?

スマイルゼミが無学年式に参入してきた!ということになりますが、まだ対応範囲は限定的です。基本は教科書準拠の教材であることには変わりありません。

つまり、学校の進度に合わせた学習を望むのであればスマイルゼミ、そうでないのであればすらら、ということになります。家庭環境やお子様の性格に合わせて、スマイルゼミとすららを比較検討してみてくださいね。

まとめ

スマイルゼミの無学年式学習が2022年4月から始まります。追加料金は不要で、国語と算数・数学に限定という形ではありますが、学年に関わらず広い範囲を学習することができます。

無学年式教材と言えばすららですが、こちらは小学校5教科に対応しており、学校の進度と関係なく自由に学習を進めることができます。また、すららコーチによるサポートもあり、学習の進め方を相談することができます。

多様化する社会でこどもの学習環境も様々ですから、状況に合わせて、子どもに合った教材選びが大事ですね。

以上。よろしくお願いいたします。